じゃんけんと重複組合せ 220510

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YouTube じゃんけんと重複組合せ 220510
5人でじゃんけんを1回します。
勝者数 確率
1人だけ \(\frac{5}{81}\)
2人だけ \(\frac{10}{81}\)
3人だけ \(\frac{10}{81}\)
4人だけ \(\frac{5}{81}\)
0人(あいこ) \(\frac{17}{27}\)
5人でじゃんけんを1回したとき、
出した手は、 (a + b + c)5 を展開したときの項と同じです。… ①
手を a, b, c として、
a は b に勝つ、 b は c に勝つ、 c は a に勝つとします。
5人の手が a が 2人、b が 2人、c が 1人だったとき、 a2b2c と表すことにします。
このような対応を考えると ① になります。
(a + b + c)5 を展開したときの項を挙げます。
 係数 
a5, b5, c5 1
ab4, bc4, ca4 5
a2b3, b2c3, c2a3 10
a3b2, b3c2, c3a2 10
a4b, b4c, c4a 5
a3bc, ab3c, abc3 20
a2b2c, a2bc2, ab2c2 30
項は 21 あり、同次(homogeneous)式です。
係数の和は 35 です。
項数の 21 は 異なる3種類から合わせて5個とる重複組合せ 3H5 です。
重複組合せを H で書くのは、この homogeneous が由来です。
手の種類の数に注目して、
n 人でじゃんけんを 1回 したとき、 勝負がつく確率を n の式で表してみましょう。
勝負がつくのは手が2種類のときです。
その場合の数は、
3(nC1 + nC2 + nC3 + …… + nCn-2 + nCn-1) で、
この和は 3(2n - 2) です。
勝負がつく確率は \(\dfrac{2^n-2}{3^{n-1}}\) であることが分かります。