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2点A, B があると
その2点を通る直線はただ1つ存在する。
3点目がその直線上にあるには,
何か条件が整わなくてはならない。
点P が直線AB 上にあるための条件を考えよう。
点P が直線AB 上にある必要かつ十分な条件は
→AP が →AB
の実数倍でかけること
すなわち,
→AP=k→AB となる
実数 k が存在することである。
位置ベクトルの関係式で書けば,
→OP−→OA=k(→OB−→OA) であるから,
→OP=(1−k)→OA+k→OB
任意の点に対して,
→OP=s→OA+t→OB
なる (s, t) が存在するが,
P が直線 AB 上にある ⇔ s + t = 1
ということができる。
そうならないときを考えるのは,理解を助けることが多い。
点P が直線AB 上にないということは
→AP が →AB
の実数倍でかけないということ
すなわち,
→AP=k→AB+l→AC
となる 直線AB 上にない 点C と,
0 でない実数 l が
存在してしまうことである。
位置ベクトルの関係式で書けば,
任意の点に対して,
→OP=s→OA+t→OB
なる (s, t) が存在するが,
P が直線 AB 上にない ⇔ s + t ≠ 1
ということができる。
また,
P が 2直線 EF, KL の交点であるとは,
→EP=s→EF … ①
→KP=t→KL … ②
と表せるということである。
位置ベクトルの関係式で書けば,
→OP=(1−s)→OE+s→OF … ③
→OP=(1−t)→OK+t→OL … ④
このように
様子を式で表して,
① を ③ へ,
② を ④ への書き換えに慣れている人は,
ベクトルの考えを使いこなしているといえる。