倍数の個数

180509 初版 180509 更新
 よく錯覚するのですが,100 から 200までの整数は 101個です。
1 から 100 までは 100個, 1 から 200 までは 200個ですから, 100 から 200 までは 100個ではありません。
100 から 200 までの整数の集合を U とします。
U の要素であって かつ 4 の倍数である整数の集合を A とします。
U の要素であって かつ 6 の倍数である整数の集合を B とします。
a を整数として,
整数n が a の倍数であるとは,
n = ak なる整数 k があることです。
n(A) = 26 です。
A の最小元 は 100 = 4 × 25, 最大元 は 200 = 4 × 50 だからです。 (25, 26, 27, …, 50 の 26個)
これは,除法 の意味の一つ(商と余り)です。
n(B) = 17 です。
B の最小元 は 102 = 6 × 17, 最大元 は 198 = 6 × 33 だからです。
集合 A ∩ B は,U の要素であって かつ 4でも6でも割り切れる数の集合です。 4でも6でも割り切れる数は,4と6の公倍数 すなわち 12の倍数 です。
n(A ∩ B) = 8 です。
A∩ B の最小元 は 108 = 12 × 9, 最大元 は 192 = 12 × 16 だからです。
Uの要素であって,かつ 4で割り切れるが6では割り切れない数は 18個あります。