160424 初版 160424 更新

無限等比級数の和

数列 {an} があるとき,
\(\displaystyle{\sum_{n=1}^\infty a_n = a_1+a_2+a_3+\cdots}\) を
数列 {an} の無限級数という。

無限級数の和は,
部分和 \(\left(\displaystyle{S_n = \sum_{k=1}^n a_k}\right)\)  の数列 {Sn} の極限と定義する。
数列 {an} が
初項 a, 公比 r の等比数列である場合を考える。

a = 0 のとき

どんな r についても無限級数は収束して,和は 0

以下,初項は 0 ではないとする。

r = 1 のとき

Sn = na だから, 無限級数の和は 発散する。

r ≠ 1 のとき

\(S_n = \dfrac{a-ar^n}{1-r}\)
|r| > 1 のとき,無限級数の和は発散する。
|r| < 1 のとき,無限級数の和は収束して,
\(\dfrac{a}{1-r}\)