130103 初版 130906 更新
トップページ

aは定数とする。
xについての2次方程式 \(x^2+(2-a)x+4-2a=0\) の実数解を分類しよう。
判別式について,
\(D=(2-a)^2-4(4-2a)=a^2+4a-12\) だから,
\(a \leqq -6\) または \(2 \leqq a\)…(F1) のとき,この方程式は実数解をもつ。

平方完成からも求めることができる。

\(f(x)=x^2+(2-a)x+4-2a=\left(x+\dfrac{2-a}{2}\right)^2-\dfrac{a^2+4a-12}{4}\)

a の値 と x = -1 と x = 1 を境界にして解がどこにあるか 関係を見てみる。

\(f(1)=7-3a\)だから,
\(a=\dfrac{7}{3}\)のとき,解は 1 または \(\dfrac{-2}{3}\)
\(a > \dfrac{7}{3}\) のとき,解は1より小さいものが1つ,1より大きいものが1つである。
放物線 \(y=f(x)\) の軸は \(x=\dfrac{a-2}{2}\)であることと,(F1)から,
2つとも1より大きいことはない。
\(a \leqq -6\) または \(2\leqq a <\dfrac{7}{3}\)のとき,2つとも1より小さい。
\(f(-1)=3-a\)だから,
\(a = 3\) のとき,解は -1 または 2
\(a > 3\) のとき,解は-1より小さいものが1つ,-1より大きいものが1つである。
放物線 \(y=f(x)\) の軸は \(x=\dfrac{a-2}{2}\)であることと,(F1)から,
\(2 \leqq a < 3\) のとき,2つとも-1より大きい。
\(a \leqq -6\) のとき,2つとも-1より小さい。

まとめると次のことが分かる。

\(a < -6\)のとき,異なる2つの解はともに-1より小さい。
\(a = -6\)のとき,-4を重解としてもつ。(解はともに-1よりちいさい。)
\(-6 < a < 2\)のとき,実数解をもたない。
\(a = 2\)のとき,0を重解としてもつ。(解は-1と1のあいだにある。)
\(2 < a < \dfrac{7}{3}\)のとき,異なる2つの解は, 2つとも -1 より大きく 1 より小さい
\(a = \dfrac{7}{3}\)のとき,1つは \(\dfrac{-2}{3}\) , もう1つは 1
\(\dfrac{7}{3} < a < 3\)のとき,1つは -1 と 1 のあいだにあり, もう1つは 1 より大きい。
\(a = 3\)のとき,1つは -1 ,もう1つは2
\(3 < a\)のとき,1つは -1 より小さく,もう1つは 1 より大きい。