130329 初版 130329 更新

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高等数学では無限級数は実用的な解析学の花形である。
多少気をつければ,たやすく微分積分できるのが級数のいいところである。

例3

\(a_n=\sqrt{n+1}-\sqrt{n}\),  \(\displaystyle{S_n=\sum_{k=1}^{n}a_k}\)
n 1 2 3 4 5
an \(\sqrt{2}-1\) \(\sqrt{3}-\sqrt{2}\) \(2-\sqrt{3}\) \(\sqrt{5}-2\) \(\sqrt{6}-\sqrt{5}\) 0
Sn \(\sqrt{2}-1\) \(\sqrt{3}-1\) 1 \(\sqrt{5}-1\) \(\sqrt{6}-1\)
この例のように, 数列 {an} が 0 に収束しても, 級数は発散することがある。

級数が収束するならば,数列は0に収束するが, 逆は必ずしも成り立たない。
数列が 0 に収束することは, 級数が収束するための必要条件である。
数列は 0 に収束することがなければ, 級数は収束しない。

例4

\(a_n=(-1)^{n-1}\),  \(\displaystyle{S_n=\sum_{k=1}^{n}a_k}\)
n 1 2 3 4 5
an 1 -1 1 -1 1 ? ?
Sn 1 0 1 0 1 ? ?
数列 {Sn} は n が奇数のときは 1, 偶数のときは 0 で振動している。