2次関数

180602 初版 180602 更新
 関数 f(x) が x の2次式で表されるとき, f(x) は2次関数であるといいます。
f(x) = ax2 + bx + c
 関数のグラフとは 点 (x, f(x)) の集合です。
関数 y = ax2 のグラフは,放物線になります。
a > 0 のとき,下に凸の放物線
a < 0 のとき,上に凸の放物線 です。
f(x) = ax2 とするとき,
任意の x に対して f(-x) = f(x) ですから, グラフは y軸に関して対称です。 対称軸のことを 単に 軸 といいます。
x ≧ 0 のとき,単調に増加し,
x ≦ 0 のとき,単調に減少します。
したがって,関数の値は x = 0 で最小値 0 をとります。
グラフでは 原点 (0, 0) が頂点として現れます。
x軸とグラフはこの頂点で1点を共有しています。 このような状態のとき,グラフは x軸と接しているといいます。
 y = ax2 + bx + c について, これを使って 定数 a, b, c を変化させてグラフの様子を見てみましょう。
 a, b を固定して,cだけ変化させると,
c を増加させると,曲線は上方に移動します。
c を減少させると,曲線は下方に移動します。
正確にいうと,グラフは y軸方向に c だけ平行移動します。
 cを固定して,a, bを変化させてみます。
どんなa, b に対しても,グラフは (0, c) を通ることが分かります。
ax2 + bx + c の値が, x を 0 とすると,a, b をどのようにとっても c となるからです。
 a を 正の値で固定します。
b の値を変化させると,曲線は平行移動しますが,
b が増加すると,軸は左に移動
b が減少すると,軸は右に移動します。
b が0であれば,軸は y軸
b が正であれば,軸は y軸よりも 左 に
b が負であれば,軸は y軸よりも 右 にあります。
a > 0, b > 0 のとき,
f(x) = ax2 + bx + c について,
少なくとも x ≧ 0においては,f(x) の値は単調に増加します。
放物線 y = f(x) には軸があるはずですから, y軸よりも右にないのであれば,左にあるはずです。
a > 0, b < 0 のときは,
少なくとも x ≦ 0においては,f(x) の値は単調に減少します。
軸は,y軸よりも左にないのであれば,右にあるはずです。
 a を 負の値で固定します。
b の値を変化させると,曲線は平行移動しますが,
b が増加すると,軸は右に移動
b が減少すると,軸は左に移動します。
b が0であれば,軸は y軸
b が正であれば,軸は y軸よりも 右 に
b が負であれば,軸は y軸よりも 左 にあります。
a < 0, b < 0 のとき,
少なくとも x ≧ 0においては,f(x) の値は単調に減少します。
y軸よりも右にないのであれば,左にあるはずです。
a < 0, b > 0 のときは,
少なくとも x ≦ 0においては,f(x) の値は単調に増加します。
軸は,y軸よりも左にないのであれば,右にあるはずです。
 もう少し詳しく,軸はどこにあるのでしょうか。
ax2 + bx とx のある項が2つあるのが, 説明しにくくしています。
で考察してみたいと思います。