三角関数の性質

170703 初版 170703 更新
 原点Oをとして,平面上に点 P(x, y) をとります。 また,点 A(1, 0) とします。
三角関数の定義により,角POA を θ とします。
OPの長さを r とすると,(すなわち,\(r=\sqrt{x^2+y^2}\)… ①)
点P の x座標は x = r cos θ,  y座標は y = r sin θ となります。
また,直線OP の傾きは tan θ です。
 繰り返しになりますが,これは三角関数の定義と同等です。
 これより,任意のθ について, \(\tan\theta=\dfrac{\sin\theta}{\cos\theta}\) … ② が成り立ちます。
① より \(\left(\dfrac{y}{r}\right)^2+\left(\dfrac{x}{r}\right)^2=1\)
これより,任意のθ について, \(\sin^2\theta+\cos^2\theta=1\) … ③ が成り立ちます。
 ② ③ の2つは,三角関数の相互関係といわれます。
また,この2つより \(1+\tan^2\theta=\dfrac{1}{\cos^2\theta}\) が成り立ちます。