121121 初版

MathJaxがあまりにいいので, 調子に乗って書いてみる
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数学的活動の一場面

~整数の性質において~
http://goo.gl/MFRFj

1次不定方程式

倍数判定法というのが, 数研出版の教科書にありましたが,
ユークリッドの互除法までは,記数法によらない。
倍数判定法は記数法そのものとかかわりがあります。
1001=7×11×13なんて結構驚きです。
1次不定方程式はまた,記数法によりません。
お分かりのとおり,不定方程式\(ax+by=c\)は
合同式を使えば,\(ax\equiv c\) (mod \(b\))を満たす\(x\)を求めていることにほかなりません。
先ほどの議論により,\(c\)が\(a\), \(b\)の 最大公約数の倍数であるとき解が存在します。
特に,\(a\), \(b\)が互いに素であれば,
\(ax\equiv 1\) (mod \(b\))なる\(x\)が存在しますが,
それは,\(a\)倍写像が\(b\)を法とする剰余類の全単射をもたらしているからです。
整数が単項イデアル整域であるといわれる理由ですね。
同じことですが,
\(a\), \(b\)が互いに素であれば,
\(a\)の倍数は\(b\)を法とする\(b\)個の剰余類を, いずれ埋め尽くすのです。
以前,高教研で質問したことの正確な説明です。

不定方程式を解くためには,倍数の比較をすることが 本質です。
アルゴリズムとして,求め方を記述するなら, 互除法の商を利用することになります。
あとは,連分数。
それが出てくると,黄金比と連分数とフィボナッチ数列の話題と尽きません。
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