実数 α の数直線における点を P とする。
Pと原点O との距離を α の絶対値といい \(\left|\alpha\right|\) とかく。
-1 は 負の数で,絶対値は1
\(-\dfrac{17}{5}\) は 負の数で,絶対値は \(\dfrac{17}{5}\)
\(\sqrt{3}\) は 正の数で,絶対値は \(\sqrt{3}\)
\(2-\sqrt{3}\) は正の数か,負の数か,絶対値はいくらか
\(\sqrt{3}-2\) は正の数か,負の数か,絶対値はいくらか
数直線上にあるはずなので,打点する。
P が \(2-\sqrt{3}\) である。
原点より右にあるので,正の数である。
実数 α の絶対値を\(\left|\alpha\right|\) で表す。
\(\left|2-\sqrt{3}\right|=2-\sqrt{3}\)
Q は \(\sqrt{3}-2\) である。
原点より左にあるので,負の数である。
実数 α の絶対値を\(\left|\alpha\right|\) で表す。
\(\left|\sqrt{3}-2\right|=2-\sqrt{3}\)
実数 x とその絶対値を対応させる表を作る。
関数の考えである。
| x | 
… | 
-2 | 
-1 | 
0 | 
1 | 
2 | 
3 | 
… | 
| |x| | 
↘ | 
2 | 
1 | 
0 | 
1 | 
2 | 
3 | 
↗ | 
 
↘は減少を, ↗は増加を表す。
\(f(x)=\left|x-1\right|\)とする。
| x | 
… | 
-2 | 
-1 | 
0 | 
1 | 
2 | 
3 | 
… | 
| \(f(x)\) | 
↘ | 
3 | 
2 | 
1 | 
0 | 
1 | 
2 | 
↗ | 
この関数の値は,点x と 1 との距離といってもいい。
 
絶対値の性質
-  どんな a に対しても \(|a|\geqq 0\)
 
-  \(a\geqq 0\) に対しては |a| = a,  \(a < 0\) に対しては,|a| = -a
 
-  |a| |b| = |ab| 特に |a| = |-a|