141102 初版 141102 更新
p, q, 2つの条件がある。
条件p の満たす要素の集まりを集合P, 条件q の満たす 集合Q とする。
命題 p ならば q を元の命題ということにする。
命題 q ならば p を 逆 という。
命題 pでない ならば qでない を 裏 という。
命題 qでない ならば pでない を 対偶 という。
P ⊂ Q ならば \(\overline{\rm P} ⊃ \overline{\rm Q}\) がいえ,
その逆もいえるので,
元の命題と対偶は真偽が一致する。
逆と裏の関係も対偶なので,真偽が一致する。
元の命題と逆, 元の命題と裏は,必ずしも真偽が一致するとは限らない。
2つの条件 p, q について,
命題 p ならば q が成り立つとき,
すなわち,p を満たす要素は,必ず q を満たすとき,
p は q の十分条件であるという。
q は p の必要条件であるともいう。
また,このとき 対偶も成り立つ。
必要条件とか十分条件とかいうのは,
2つの条件の強さを比較している。
四角形ABCDについて,
平行四辺形 ならば AB = CD であるが,
AB = CD だけでは,平行四辺形にならない。
AB ≠ CD ならば,少なくとも平行四辺形ではない。
平行四辺形であることは,AB = CD の十分条件である。
AB = CD は,平行四辺形であることの必要条件である。
平行四辺形であるためには,AB = CD が必要である。
平行四辺形であるためには,AB = CD は十分ではない。
四角形ABCDについて,
正方形 ならば 四辺の長さが等しいが,
四辺の長さが等しいだけでは,正方形にならない。
四辺の長さが等しくなければ,少なくとも正方形ではない。
正方形であることは,四辺の長さが等しいため の十分条件である。
四辺の長さが等しいことは,正方形であることの必要条件である。
四辺の長さが等しいためには,正方形であれば十分である。
四辺の長さが等しいためには,正方形である必要はない。