等差数列

161103 初版 161103 更新
数列 {an}: 1, 4, 7, 10, 13, 16, ……
初項は1, 項に3 ずつ加えて得られる数列です。 自然数で,3で割って1余る数を小さい順に並べたといっても同じことです。
初項1, 公差3 の等差数列といいます。
 n によらず, an+1 - an が一定である数列を, 等差数列と呼んでいます。 その数を公差と呼んでいます。
公差を d とすると,
k = 1, a2 - a1 = d
k = 2, a3 - a2 = d
k = 3, a4 - a3 = d
…… ……………………
k = n-2, an-1 - an-2 = d
k = n-1, an - an-1 = d
n-1 本の等式の辺々を加えると, (vanishing 法 第2 です)
an - a1 = (n - 1)d
 初項1, 公差3 の等差数列の一般項(特定の項との対義語でしょうか)は, 3n - 2 です。
 この数列{an} の初項から第n 項までの
\(\dfrac{n(3n-1)}{2}\) です。
 等差数列ならば第n 項は,nの1次式になります。
 逆も言えます。実際,
an = pn + q とします。
an+1 - an = (p(n + 1) + q) - (pn + q) = p
したがって,数列{pn + q} は 公差がp の等差数列であることがいえました。