151115 初版 151115 更新
放物線の y軸 に関する対称移動

放物線 ① \(y=x^2+4x+5\)
放物線 ② \(y=x^2-4x+5\)
① の頂点は (-2, 1), ② の頂点は (2, 1) である。
② の頂点は ① の頂点を, y 軸に関して対称移動 … ③ した点である。
また,点(-1, 2) は ① 上にあり,
それを ③ 移動した点(1, 2) は 放物線 ② 上にある。
放物線 ① 上の任意の点 A(a, b) を ③ 移動した 点 A'(a', b') は,
必ず 放物線 ② 上にあることが,
次のようにして示される。
\(b = a^2+4a+5\) … ④
\(a^\prime = -a\) … ⑤,  \(b^\prime = b\) … ⑥
\({a^\prime}^2-4a^\prime+5\)
\(=(-a)^2-4(-a)+5\)   (⑤ を用いた)
\(=a^2+4a+5=b\)   (④ を用いた)
\(=b^\prime\)   (⑥ を用いた)
つまり,\(b^\prime={a^\prime}^2-4a^\prime+5\)
よって,点 A' は 放物線 ② 上にあることが示された。
したがって,放物線 ② は 放物線 ① を
y軸 に関して対称移動した曲線である。

放物線 ① \(y=x^2+4x+5\)を
y軸 に関して対称移動 … ③ した曲線とする。
放物線 ④ の方程式を求めたい。
放物線 ④ 上の点 (x, y) の満たすべき,
x, y の関係式を求めるということである。
設定から ④ 上の点 (x, y) を
y軸 に関して対称移動した点 (x', y') は
① 上の点である。
すなわち,\(y^\prime={x^\prime}^2-4x^\prime+5\)
ところで,\(x^\prime=-x\),  \(y^\prime=y\) だから,
\(y=(-x)^2-4(-x)+5\)
つまり,① の方程式の,
x を -x に (y はそのまま) 置き換えればよい。