141201 初版 141201 更新

倍数と約数

整数 a に対して,
n = ak (k は整数) と書ける 整数 n を a の倍数という。
整数 a に対して,
a = nk (k は整数) と書ける 整数 n を a の約数という。
特に断らない限り,倍数,約数は 自然数とする。
3の正の倍数
3, 6, 9, 12, 15, …
(小さい順に並べると,初項 3, 公差 3 の 等差数列 になる。)
12の正の約数
1, 2, 3, 4, 6, 12

自然数 p が 整数の積による分解が自明なものしかないとき,
p は素数であるという。
特に, 1 は素数ではない。
自明ではない分解をもつとき 合成数という。
1 は合成数でもないとする。
(自明な分解 n = 1・n)
素数の列
2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, …
最大の素数は存在せず,素数は有限個ではない。
自然数は素数の積に分解され,その表し方は順序の違いを除いて一通りしかない。
素因数分解の一意性という。
72 = 23・32