130131 初版 130303 更新
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1. 課題学習について

このことについて私見を述べる。
課題学習についての直接な記述ではないが, 文部科学省  高等学校学習指導要領解説数学編 第1章 総説 第2節 数学科の目標 p.16 に次のような文章がある。
ところで,数学的な思考力や表現力を支えているのは,数学に関する知識や技能,数学的な見方や考え方である。 数学的な見方や考え方については,数学が構成されていくときの中心となる見方や考え方と, 問題解決の過程などにおいて数学を活用していくときの見方や考え方に大きく分けられる。 前者は,数学の様々な概念や原理・法則がどのような着想や考え方を基にして, どのように構成され組み立てられているかなどに関する見方や考え方である。 後者は,主として,問題解決等に当たって, 問題を数学の対象としてとらえたり,直観,類推,帰納,演繹などにより, いろいろな角度から問題を考察し,解決の方向を構想したりするときの見方や考え方である。
最近私は好んで引用している文章であるが, 課題学習もこの2つに大別されると思っている。 何も難しいものをやることではない。 教科書はよく導入といわれる箇所が,「数学が構成されていく」場面である。 その場面で生徒とともに構成すれば,それが課題学習だと思っている。
また,現象を数学の対象として捉えることも課題学習であろう。 生徒の力量にもよるが,前者であれば比較的簡単だと思われる。
つづく