2次方程式

170104 初版 170104 更新
f(x) = x2 とします。
この関数は, x ≦ 0 で単調に減少, x ≧ 0 で単調に増加します。
x = 0 で 最小値 0 をとります。
また,f(3) = f(-3) = 9 のように,0 を基準にして対称です。
一般に f(a) = b とすると,f(-a) = b です。
方程式 f(x) = c について考えてみます。
c = 0 すなわち,
方程式 x2 = 0 の解(方程式を満たす x の値)は x = 0 のみです。
c > 0 のとき,
方程式 x2 = c の解は,正の数,負の数それぞれ1つずつです。
\(x^2=4\) の解は x = 2 または -2 です。
\(x^2=2\) …① を満たす x は有理数ではありません。
① を満たす正の数を \(\sqrt{2}\) と表したのでした。 (平方根) すなわち,\((\sqrt{2})^2=2\)
このとき,\((-\sqrt{2})^2=(-1)^2\cdot 2 = 2\) ですから, \(-\sqrt{2}\) も① の解となります。
また,\(\sqrt{4}\) は 2 と等しくなります。 特に,\(\sqrt{1}=1\).
α を実数とすると,α2 は 0 以上の数となります。
c < 0 のとき,
方程式 x2 = c の解は,実数ではありません。
\(x^2=-1\) …② を満たす数のうちの一つを虚数単位と呼んで, \(i\) と表します。 (虚数) すなわち,\(i^2=-1\), \(\sqrt{-1} = i\)
このとき,\((-i)^2=(-1)^2\cdot (-1)= -1\) ですから, \(-i\) も② の解となります。
\(x^2=-2\) の解は \(\sqrt{2}i\) または \(-\sqrt{2}i\) となります。
\(\sqrt{-3}\) は \(\sqrt{3}i\) と表すことができます。