130324 初版 130504 更新
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小数展開

はしたの考えを深めると,2つの方向がある。
連分数展開小数展開である。
\(a=\dfrac{17}{7}\) を帯分数で表すと, \(2+\dfrac{3}{7}\) である。
a の 小数部分は \(\dfrac{3}{7}\) である。
小数部分は,はしたの考えである。
数学においては,かなりプリミティブな思想ではないかと思っている。
小学校では,この帯分数の場面と,それより前, 長さを計る際の 12cm と 13cm の間で mm の考えを導入する際にでてくる。
まさに,学びなおしなのである。
ここで,\(\dfrac{3}{7}\) は \(a=a_1\) (とおく) の小数部分だから \(0 < \dfrac{3}{7} < 1\)
10倍する(\(a_2\) とおく)と \(0 < a_2=\dfrac{30}{7} < 10\)
\(a_2\) の整数部分と小数部分を考えることができる。
この方向に,はしたの考えを深めていくことを,
実数の小数展開という。
逐次・帰納的な考えがでてくるので, 数列のあとに学ぶのがよいのかもしれないし,
逆に,逐次・帰納的な考えはプリミティブな思想だから, できるだけ早い時期からスパイラルに学んでいくほうがよい。
中学入試のほとんどない本県では, 数列の考えは決定的に弱いというのが私の見立てである。