121224 初版
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数列と関数の考えは、ほとんど違わないと思う。
高校で考察する関数も, 表を用いて書くのがよいと思う。

逆の考えは、とても基本的な考えである。
数学には逆の考えがふたつある。
ひとつは,逆の命題。
ふたつめは, 逆の対応 である。

\(f(x)=a^x\) の a を底と呼ぶ。
この頁では 0 < a < 1の場合を記す。
a > 1の場合は こちら

\(f(x)=\left(\dfrac{1}{2}\right)^x\)
\(x\) -2 \(-\dfrac{3}{2}\) -1 \(-\dfrac{1}{2}\) 0 \(\dfrac{1}{2}\) 1 \(\dfrac{3}{2}\) 2 \(\dfrac{5}{2}\) 3
\(f(x)\) 4 \(2\sqrt{2}\) 2 \(\sqrt{2}\) 1 \(\dfrac{\sqrt{2}}{2}\) \(\dfrac{1}{2}\) \(\dfrac{\sqrt{2}}{4}\) \(\dfrac{1}{4}\) \(\dfrac{\sqrt{2}}{8}\) \(\dfrac{1}{8}\)

この 逆関数 が,対数関数である。
指数関数\(a^x:\ x\mapsto a^x\)の対応が1対1であるから, 逆対応は逆関数になる。
すなわち,

aをr乗してxとなるとき,
rをaを底とするxの対数と呼び,\(\log_ax\)と書く。

新しい記号が出てきた。確認しよう。
\(\log_ax\)はあくまで,ひとつの数を表している。

\(f(x)=\log_\frac{1}{2}x\)
x \(\dfrac{1}{4}\) \(\dfrac{\sqrt{2}}{4}\) \(\dfrac{1}{2}\) \(\dfrac{\sqrt{2}}{2}\) 1 \(\sqrt{2}\) 2 \(2\sqrt{2}\) 4 \(4\sqrt{2}\) 8
\(f(x)\) 2 \(\dfrac{3}{2}\) 1 \(\dfrac{1}{2}\) 0 \(-\dfrac{1}{2}\) -1 \(-\dfrac{3}{2}\) -2 \(-\dfrac{5}{2}\) -3
関数では次のことに注意する。
定義域,値域,増減,最大・最小
0 < a < 1 のとき,\(f(x)=\log_ax\) について,
定義域は,特に何もかいていなければ,正の数である。
このことを,真数についての条件ということがある。
値域は,すべての実数である。
定義域のすべてにおいて,単調に減少する。
増減表も早いうちに学ぼう。  全日本増減表利用促進協議会
↘は減少を, ↗は増加を表す。
\(f(x)=\log_ax\)  0 < a < 1 のとき
x +0 a 1 \(\dfrac{1}{a}\) +∞
\(f(x)\) +∞ 1 0 -1 -∞

グラフ
直線 x=0 を漸近線にもつ
式の上では,
0 < a < 1, \(f(x)=\log_ax\) として,
\(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow +0}f(x)=+\infty}\),  \(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow +\infty}f(x)=-\infty}\)
\(y=a^x\) と \(y=\log_ax\) は逆関数であるから,
2つのグラフは直線 y=x に関して対称である。
\(y=\log_ax\) と \(y=\log_\frac{1}{a}x\) の2つのグラフは
直線 y=0 に関して対称である。

a > 1の場合は こちら