130302 初版 130302 更新
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座標空間において,xy 平面内で不等式 \(|x|\leqq 1\), \(|y|\leqq 1\) により定まる正方形 S の4つの頂点を A(-1, 1, 0), B(1, 1, 0), C(1, -1, 0), D(-1, -1, 0) とする。 正方形 S を,直線 BD を軸として回転させてできる立体を V1, 直線 AC を軸として回転させてできる立体を V2とする。
(1) \(0\leqq t < 1\) を満たす実数 t に対し, 平面 x=t による V1 の切り口の面積を求めよ。
(2) V1, V2 の共通部分の体積を求めよ。


問題の可視化って,条件の整理だからまずは一歩。

この図は xy 平面で, まず V1 について,
回転軸 BD,   断面 x=t,  
この平面図を見て,立体が想像できれば空間図形は強い。
この図で, 左 → 右が x 軸, 下 → 上が y 軸, 奥 → 手前が z 軸 である
奥 ↔ 手前に, 断面 x=t が広がっている。
奥 ↔ 手前に, 中心O 直径AC の円 や, 中心K 直径MN の円 がある。
平面 x=t 上に Q(t, u, 0) をとる。
回転軸をBD とする立体だから,
点Qの属する 回転軸BDに垂直な平面で切ると,
そこに, 中心K 直径MN の円 が現れる。

この図において,Q が 対角線AC より, 下にあるとする。 すなわち,\(u \leqq -t\)


この図は B から Oをみている図であり, 直線MN は xy 平面である。

中心K 直径MN の円平面 x=t との 交線が, 弦PP′ である。
計算を始める。
Q(t, u , 0) より, M(-1, t+u+1, 0), N(t+u+1, -1, 0)
なぜなら, 直線MN の方程式は \(y=-(x-t)+u\) だから
また,Kは 線分MNの中点で\(\left(\dfrac{t+u}{2}, \dfrac{t+u}{2}, 0\right)\)
P(t, u, v) とおくことができるが,
\({\rm KP}^2={\rm KM}^2=\dfrac{1}{2}(t+u+2)^2\),  \({\rm KQ}^2=\dfrac{1}{2}(t-u)^2\),  \({\rm QP}^2=v^2\)
ピタゴラスの定理により, \(v^2=2(1+t)(1+u)\)
すなわち,P は平面 x=t において, 放物線 \(y=\dfrac{z^2}{2(1+t)}-1\)  \((y\leqq -t)\) を描く。
図のとおり
つづく