121213 初版
トップページ

MathJaxがあまりにいいので, 調子に乗って書いてみる
SVGファイルはFirefox Chrome Operaなどでご覧ください

\(f(x)=\dfrac{2x+3}{x+1}\)について考えてみる。
関数では次のことに注意する。
定義域,値域,増減,最大・最小
関数の問題は,まず,定義域について考えよう。
この関数においては,分母が零になることは許されないので,
定義域は\(x < -1\), \(-1 < x\)である。

関数の考察は,表が便利で,

\(x\) \(-\dfrac{3}{2}\) \(-1\) \(0\)
\(f(x)\) \(0\) nil \(3\)

グラフをかくためだけでなく,
\(f(0)\)や \(f(x)=0\)となる\(x\)など,注目するべき値は求めておくとよい。

\(f(x)=\dfrac{ax+b}{cx+d}\)は\(f(x)=\dfrac{k}{x-p}+q\)の形に変形できる。
\(f(x)=\dfrac{2x+3}{x+1}\) これを仮分数表示ということにする。
\(2x+3\)を\(x+1\)で割って, \(2x+3=2(x+1)+1\)だから,
\(f(x)=\dfrac{1}{x+1}+2\) これを帯分数表示ということにする。
平行移動の理論により,
曲線\(y=\dfrac{k}{x-p}+q\)は, 曲線\(y=\dfrac{k}{x}\)を(ここ)
\(x\)軸方向\(p\),\(y\)軸方向\(q\)だけ平行移動したものである。
今の場合,曲線\(y=f(x)\)は, 曲線\(y=\dfrac{1}{x}\)を
\(x\)軸方向\(-1\),\(y\)軸方向\(+2\)だけ平行移動したものである。
この曲線は,直角双曲線
漸近線は直線\(x=-1\)および\(y=2\)
式の上では,
\(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow +\infty}f(x)=2}\),  \(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow -\infty}f(x)=2}\),  \(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow -1+0}f(x)=+\infty}\),  \(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow -1-0}f(x)=-\infty}\), 
増減表も早いうちに学ぼう。  全日本増減表利用促進協議会
↘は減少を, ↗は増加を表す。
\(x\) \(-\infty\) \(-1-0\) \(-1\) \(-1+0\) \(+\infty\)
\(f(x)\) \(2\) \(-\infty\) nil \(+\infty\) \(2\)
グラフ