160105 初版 160105 更新

鋭角の三角比

定義

交わる2直線 l, m がある。
交点を A として, m 上の任意の点B から l に垂線 BC を下す。 (点C を垂線の足 という。)
直角三角形ABC は B の取り方によらず相似であるから,
辺の長さの比 AB : BC : CA は角A の大きさのみで決まる。
このとき,角A の大きさから,辺の長さの比への対応は関数とみることができる。
角C は直角である。
辺AC を底辺とみると,線分BC は高さ,辺AB は斜辺である。 線分AC を 辺AB の l への 正射影 という。
このとき,「三角比」を次のように定める。
A の正弦 \(\sin A=\dfrac{\rm BC}{\rm AB}\)
A の余弦 \(\cos A=\dfrac{\rm AC}{\rm AB}\)
A の正接 \(\tan A=\dfrac{\rm BC}{\rm AC}\)
角の大きさから実数への関数である。

参考 有名な角の三角比の値